世界の工具メーカーを紹介しつつ特徴をまとめてみた!

工具

どうも、工具マニアです。

今までそこそこ工具記事を書いてきました。

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「工具」カテゴリの記事一覧

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で、自分で自分の記事を読んでて気づいたんですが

工具メーカーの総合案内的な記事がない!

ということで、

  • 各工具メーカーの簡単な説明
  • 代表的な工具
  • 工具記事へのリンク(あれば)

といった情報をまとめたInformation的な記事になります。

※記事の性質上長文なので目次をご利用ください※

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世界の工具メーカー紹介&特徴

日本の工具メーカー

KTC

KTC 京都機械工具株式会社オフィシャルサイト
KTC京都機械工具株式会社の製品情報を提供するKTCツールオフィシャルウェブサイトです。

1950年創業の工具メーカー。元々はトヨタの車載工具製造から始まった会社。工具といえばKTCってくらい知名度が高いです。

とりあえずどこのメーカーで工具を買うか悩んだら、KTCのものを買っておけば間違いないってレベルの安定感。

KTCだけで完結できるレベルで工具のラインナップが充実しているんで、特別コレ!って工具が思いつきません。強いて言うなら、自分が実際に買ってKTCのツールセットですね。コレがあれば基本的な整備で困ることはまずありません。


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  • 日本を代表する工具メーカー
  • 軽さ・丈夫さ・使いやすさ全て高レベル
  • KTCを買っておけば安心

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KTCという工具メーカーについて語ろうと思う

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nepros(ネプロス)

KTC neprosポータルサイト
KTCの誇る世界最高水準の工具neprosのブランドポータルサイトです。

1995年に上記KTCの最上級ブランドとして生まれました。neprosはNew Professional Satisfactionの略で、達人の新たな満足の意。

ほぼ全ての工具が加工から精度から品質まで高レベルで、正直ココまでやる必要あるのか?って思うレベルです。

ネプロスの工具は人間工学に基づいて疲れにくいデザインになっているんで、頻度の高い工具はネプロスにしとくと捗ります。当然、値段は高いですが。

個人的に工具の美しさナンバーワン。

世界で初めて「音」にこだわったラチェットハンドル、NBR390が音だけでなく使い心地もハイレベルです。

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  • 加工精度がやりすぎなくらい高い
  • 工具の見た目も美しい
  • 海外製工具並に高い

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TONE(トネ)

総合工具メーカー、TONE株式会社
ボルト締結機器、トルク管理機器などの総合工具メーカー、TONE株式会社のウェブサイト。製品情報やWebカタログ、特注品のお見積もり、修理センターや販売店一覧など。

1938年創業の老舗工具メーカー。TONEという名前は利根川から取っています。

KTCと方を並べる、国内の総合工具ブランド。品質は必要にして十分、おまけにKTCより安いものも多いです。

全体的に高品質・低価格なんで印象が良いメーカー。ソケット類やスピンナーハンドル、トルクレンチあたりは使っている整備工場が多いです。

個人的にはトネのエアツールが好きです。安くて軽くて性能が良い。


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  • 全体的に品質と値段のバランスが良い
  • ホームセンターでも買える
  • エアーツールが好印象

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TONE(トネ)という工具メーカーについて語ろうと思う

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Ko-ken(コーケン)

Ko-ken Tools the web
株式会社山下工業研究所のウェブサイト。ニュースリリース、製品、サポート、カタログをご紹介します。

1946年創業。アメリカで自動車を学んだ創業者が立ち上げたソケットレンチの専門メーカー。コーケンのソケットは海外でも評価が高い。個人的に一番好きな国産メーカーです。

ソケット屋さんでありながら変わり種の工具も多く、現場では何度もコーケンの工具に助けられました。

2010年から発売された工具シリーズZ-EALは、性能が高いのに割と安いので本当におすすめできます。

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山下工業研究所(Koken Tool)
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  • 職人魂を感じるこだわりのソケット
  • レンチ類も高レベル
  • 比較的安く買える

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Ko-ken(コーケン)という工具メーカーについて語ろうと思う

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ENGINEER(エンジニア)

【株式会社エンジニア】プロ用工具メーカー
プロフェッショナル用工具メーカーのエンジニア。元祖ネジ外し工具「ネジザウルス」や様々なモノを切断できる「鉄腕ハサミ」、汎用型ながら高い精度を実現した「精密圧着ペンチ」など、1000アイテム以上の便利工具を取り揃えております。株式会社エンジニア

1978年に双葉工具製作所という名前で設立し、2002年にエンジニアという名前になりました。

自社では工場を持たず、企画・開発・販売だけをしています。2009年に発売されたネジザウルスがとても有名。なめったり潰れたり、錆でボロボロになったネジも簡単に取り外せます。工具箱に入っていたら安心ですね。

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  • ネジザウルスで有名
  • DIY用途の工具が多い

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VESSEL(ベッセル)

株式会社ベッセル
ドライバー、ビット・ソケット、エアーツールなどの締めつけ工具から、工場内での静電気対策品まで幅広い商品群情報を満載

1916年、田口鉄工所として創業。国内ドライバーのトップブランド。

グリップエンドが丸くなったボールグリップドライバーといえばベッセル。自動車整備でも使えますが、電気工事士の方がよく使っていますね。

ドライバーの先端に特殊コーティング処理を施してあり、ドライバーの浮き上がりを防止しています。

グリップエンドをハンマーで叩いてネジを回すインパクタは地味だけど便利。


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  • 国内でトップシェアのドライバーメーカー
  • ホームセンターでも売られている
  • 安く買えるのに性能は良い

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ANEX(アネックス)・兼古製作所

ANEXブランドのドライバー・工具メーカー(株)兼古製作所
ドライバー 先端工具・作業工具・ピンセット&クラフトツールの三条市(株)兼古製作所

1954年、新潟県三条市で兼古製作所として創業。ドライバーや六角レンチ、ピンセットなどの専門メーカー。

個人的にはハンドクラフト系の工具が多い印象ですが、ショックドライバーなどの自動車整備用工具も勿論あります。

アネックスの工具はデザインがとてもオシャレなものが多いです。デザインだけかというとそんなことはなく、先端に特殊な加工を施されたドライバーなど、品質も良いです。


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  • 先端の加工で浮き上がりにくいドライバー
  • グッドデザイン賞を受賞するレベルの工具デザイン
  • 安いのに性能は良い

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ANEXのドライバーセットが安いのに精度と強度が高くて最高すぎたからおすすめしたい

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DEEN(ディーン)

ec.f-gear.co.jp

2000年に誕生したメーカー。工具専門店のファクトリーギアがユーザーの声を集め、ユーザー目線で世界の各工具メーカーと共同開発しています。

ディーンの工具は実物を触ったことがないので詳しく語れないのですが、ファクトリーギアさんのHPを見ているとかなりレベルが高い工具を作っていますね…

特に気になったのが75°オフセットのメガネレンチです。国産工具メーカーって、75°オフセットあまり作ってないんですよね。肉薄・軽量化もしっかりしてあり、使い勝手がかなり良さそうです。

  • 工具専門店が立ち上げたブランド
  • ユーザーの声を拾って工具を作っている

アメリカの工具メーカー

Snap-on(スナップオン)

スナップオンツールズ株式会社
世界的工具ブランド、スナップオンの工具・整備用機器等の代理販売、スナップオン・ツールズオフィシャルサイト。

1920年創業、知名度・品質ともに世界最強クラスの工具メーカー。アメリカ国内で80%のシェアを持つキングオブツールズ。

バンセールスで買った場合は原則永久保証付きで、長い目で見るとコスパが良いメーカーだったりもします。

近年は他社OEM品も増えてきており、一昔前ほど圧倒的なブランド感は無くなってきてますが、それでもまだまだ強いメーカーですね。

どの工具もレベルが高いんですが、個人的にSnap-onで好きなコンビレンチを推します。

  • 世界トップの工具メーカー
  • メッキが強靭で腐食にも強い
  • 気軽に買える値段じゃない

Mac Tools(マックツールズ)

マックメカニクスツールズ
アメリカをはじめとする世界各国のプロメカニックに愛用されている、MacToolsのオフィシャルWEBサイトです。

1938年創業。Snap-onに次ぐ工具メーカー。

Snap-onと比較されることがとても多いです。品質も同じレベルだったり、ものによってはそれ以上だったり。

実際に自分が触った感覚だと、Snap-onよりもコンパクトな造りのものが多い気がします。といっても差は僅かなので、好みの問題といって差し支えないレベルにも思えます。

MacToolsと言えばコレ!って工具はあまり思いつかないのですが、現場で助けられた回数を考えると、フレキシブルヘッドのラチェットですね。エンジンから下廻りまで大活躍です。

  • Snap-onと肩を並べる工具メーカー
  • 販路がやや狭い
  • やっぱり値段は強気

CRAFTSMAN(クラフトマン・クラフツマン)

www.craftsman.com

アメリカで一番親しまれている工具メーカー。スーパーマーケットチェーンの「シアーズ」というお店が扱っているブランド。

と言っても品質は粗雑なものではなく、一定以上の品質で商品展開しています。

アメリカのメカニックは、みんなクラフトマンの工具から入ってSnap-onや他のメーカーにシフトしていくとか。

2017年からスタンレー傘下になりました。

  • アメリカの入門用工具
  • クラフツマンで十分と言われるほどの品質

IRWIN TOOLS(アーウィン)

1884年創業、1924年に世界初のロッキングプライヤーを発明したメーカーです。

アーウィンのバイスプライヤーは先端も頑丈で(下手なメーカーのはすぐジョーがダメになる)、サイズを変えて3本くらい工具箱に入れておくと何かと便利です。

バイスプライヤー以外にも握り物工具の評判は高いですね。

  • 元祖バイスプライヤーのメーカー
  • ニッパー・ペンチ・プライヤー類も品質が良い

MATCO TOOLS(マトコツール)

www.matcotools.com

1946年にMacToolsの販売会社として設立。

1979年からマトコツールズとして自動車整備用の工具を製造・販売開始。

実物を見たことも触ったこともないのですが、一部ではMacToolsを超えた品質とも言われているようです。

調べてみたのですが、品質的にも性能的にもSnap-onやMacToolsと同じ感じみたいですね。主な販路がバンセールスって点も共通しています。

  • MacToolsから派生した工具メーカー
  • 販売形態や保証・品質等も同じレベル

カナダの工具メーカー

SIGNET(シグネット)

www.signetools.com

1990年創業。若い工具メーカー。SIGNETという名前は「SINGAL NETWORK」、ブランドが発信するシグナル・魅力を世界に広めるという意味とのこと。

自社工場を持たないメーカーでOEM品がメインですがコスパは良いメーカーです。

ギアレンチ入りの工具セットがバランス・価格ともに強すぎるので、プッシュしておきます。

  • コストパフォーマンスが極めて高い
  • ギアレンチが同梱されている工具セットは本当に良い
  • たまにイマイチな工具もあるので注意

ドイツの工具メーカー

HAZET(ハゼット)

1868年創業、刃物の街・ゾーリンゲンの鍛冶屋として始まったドイツの工具メーカー。鍛冶屋出身なだけあって、鍛造技術がすごいメーカーです。

とにかく工具の強度が高いのがポイントです。トラック整備をしていたころ、工場に備え付けの共用工具はハゼット製が多かったですね。

  • とにかく頑丈
  • 梨地メッキで滑りにくい
  • 販売店が少ない

STAHWILLE(スタビレー)

www.stahlwilletools.com

1862年創業、「頑固」「質実剛健」といったイメージの強いドイツ製工具の中で、工具のスリム化や極めて粘り強い鋼材など、柔軟にスタイルを変えています。

ハゼットと比べられがちなメーカーですが、とにかく硬さ・強さを追求するハゼットに対しスタビレーは軽量化や握り安さなどを意識しているように思います。

整備する車や作業内容で使い分けたいメーカーですね。

  • ハゼットより薄型・軽量型の工具が多い
  • 非常に粘り強い鋼材を使っているので折れにくい
  • 作業箇所や内容で使い分けるべき

KNIPEX(クニペックス)

www.knipex.com

1883年創業、プライヤー類の握り物工具しか製造していない工具メーカー。

日本ではホームセンターでも売っていることが多いですね。一度使うと、他社よりも遥かに性能が高いことが分かるレベルです。

個人の好みもありますが、握り物の工具はクニペックスのものを選べば間違いないと思います。

  • 握り物工具専門のメーカー
  • プライヤー系はクニペックス以外考えられないレベル
  • 値段もそこまで高すぎない

Wiha(ヴィーハー・ビーハ)

Wiha Werkzeuge GmbH
Wiha offers high quality hand tools for professionals. Buy your tools online and discover state-of-the-art production technology for best work.

1939年創業のドライバー・プライヤーをメインにした工具メーカー。

すみません、Wihaの工具は実物を見たことも触ったこともありません!ニッパーがとても面白いギミックを搭載しているんで、いずれ買ってみようと思います。

調べたところ、アメリカの電気系エンジニアからの評価が高く、ドイツ本国よりもアメリカでのシェアが多い模様。

  • ドライバー・プライヤーがメインのメーカー
  • 電気系のエンジニアからの評価が高い

Wera(ヴェラ)

www-de.wera.de

1936年創立のドライバー専門メーカー。生産拠点はチェコ。日本では近年大人気のドライバーメーカーですね。

独特のグリップは好みが分かれますが、力の入れやすいデザインです。少しくらいならオイルが着いた手でも使えますね。先端の加工のおかげでネジの食付きがとても良く、正直自分が今まで使ったドライバーの中ではトップクラスでした。

  • とてつもなく食いつくドライバーの先端
  • 六角レンチも高性能
  • 良心的な価格設定

スイスの工具メーカー

PB SWISS TOOLS(ピービー・スイスツールズ)

www.pbswisstools.com

1878年に農耕器具メーカーとして創業、現在はドライバーがとても有名な工具メーカー。

ホームセンターでもよく売ってるんで、日本でも馴染みが深いメーカーです。ドライバーの品質がとてもよく、柔らかくて滑りにくいグリップはファンも多いです。

ドライバーだけでなく、無反動ハンマーも人気。良いメーカーです。

  • グリップの評判がとてもいいドライバー
  • 先端加工も高レベル
  • 無反動ハンマーも大人気

フランスの工具メーカー

FACOM(ファコム)

1918年創業。

最高のラチェットハンドルメーカー。一度使うと癖になる使用感です。

と書くとラチェットしか取り柄のないメーカーに見えますが、総合工具メーカーとして他の工具も沢山あります。日本で例えるとラチェットが物凄く良いKTCみたいな感じでしょうか。

ただ、ラチェット以外の工具はまず店頭で売ってることはないですね。

  • 世界一のラチェットメーカー
  • 値段は高いが性能を考えると妥当
  • 売っているところが極端に少ない

スウェーデンの工具メーカー

BAHCO(バーコ)

1886年設立。世界で始めてモンキーレンチを作ったメーカーとして有名です。世間的にはモンキーレンチという呼ばれ方で定着していますが、バーコは「アジャスタブルレンチ」という名前で売ってますね。

かつてはスウェーデン鋼という硬くて軽くて加工しやすい鋼材を使っていたのですが、現在は使っていないようです。

以外ですが、実はラチェットの評判も高いメーカーです。

  • モンキーレンチの老舗
  • ニッパーの評判も高い
  • 現在はSnap-on傘下

国ごとの工具の特徴

工具には、見ていて面白いほど「国民性」みたいなのが出ます。工具よもやま話みたいな内容なんで、ここは読まなくても大丈夫です。

アメリカ

現在は世界で一番の工具大国ですが、実際に工具の製造が始まったのはドイツから半世紀遅れてからになります。

そんな中で急激に成長を遂げた理由は、エンドユーザーからの声を組み上げてすぐに新製品をラインナップしていくスピード、その新製品を使って競合との差別化を図るメカニック。

このサイクルでアメリカの工具産業は急成長したのではないでしょうか。

また、アメリカの工具は「ゴツい」「ギラギラのメッキ」というものが多く、マッチョ思考でショーを好む国民性が出ているのではないかと感じます。

ドイツ

工具の発展では現在アメリカに遅れを取ってしまっているドイツですが、ドイツはドイツで勿論良さがあります。

ドイツ製工具はあくまで「使い勝手」「頑丈さ」といった部分を追求しているものが多いです。「質実剛健」といった国民性ですね。

アメリカとは対象的に「スリム化」「軽量化」を優先し、メッキも見た目の派手さは捨てて滑りにくい梨地仕上げ。

そういった部分にカッコよさを感じたりもします。

日本

日本もアメリカとドイツに次ぐ工具の国ではあるのですが、お国柄かアメリカとドイツの工具のいいとこ取りな工具がとても多いです。勿論それも悪くないのですが、そのスタイルだとどうしても後発組になってしまうんですよね。

近年は、長年培ってきた技術力をベースに独自技術を投入し、世界と戦えるレベルの工具が増えてきています。ネプロスブランドやコーケンのZ-EALとか。

個人的に、物によってはネプロスはSnap-onを超えている工具もあると感じていますし、これからも面白い工具が出てくるのではないかと思います。

世界の工具メーカーについてのまとめ

  • 日本の工具は手に入りやすく品質も十分
  • 近年は質を追求し、超高性能な工具が増えた
  • アメリカの工具は高いが高品質、保証も充実
  • ドイツの工具は機能性重視

簡単にまとめるとこんな感じです。

ただ、何度も言いますが工具で整備する内容を選ぶのではなく、整備する内容に合った工具を使うのが大事です。これはどこのメーカーにとっても同じです。

作業に合った工具を探したりするのが楽しいところであり、沼要素でもあるのですが。

以上で世界の工具メーカーに付いての記事を終わりにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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参考文献:monoマガジン3-2特集号

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