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国家整備士が独断と偏見で工具メーカーをランク付けしてみた

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工具に関する記事を結構書いてきました。

で、ある程度各種工具メーカーについての記事を書いたりしているとですね。

「工具メーカーをランキングした記事を読んでみたいです!」

とか

「工具メーカーの順位を知りたいです!」

といった問い合わせメールを頂いたりするのですよ。

 

日頃から何度も「工具は作業によって使い分けるのが一番大切!」と言っています。

どの工具にも良い点・悪い点、向いている作業・向かない作業があるので、あまり工具メーカーによる切り分けはする気がなかったのです。

ですが、問い合わせがあるということは、知りたい需要もあるってことだよなぁと考えましたんで、筆者による主観100%の工具メーカーランク付けをしてみようと思います。

※1.あくまで筆者の個人的な主観によるものです。ご了承ください。
※2.筆者が実際に触ったことのある工具メーカーのみ記載しています。
※3.一部のドライバー専門メーカーなどは除外しています。




S+ランク 最高の工具メーカー

Snap-on

  • 品質・シェアともに世界一の工具メーカー
  • 永久保証付き
  • 近年OEM供給が増えてきて品質の低下が懸念される

名実ともに世界一の工具メーカーといえばSnap-onです。

僕自身Snap-onの工具にはかなり助けられて来ましたし、愛着もあります。

若干殿様商売的なところは感じますし、他社製品をSnap-onブランドで売るOEM品が増えていますが、それでもまだまだSnap-onを超えるメーカーはないと思います。

正規の使い方をすれば永久保証で新品交換も出来ますんで、なんだかんだで強いメーカーですね。

いつかこのセットを買おうと思っています。

性能は勿論ですが、ケースがとても格好いいので持ち歩きたいんですよね…。

Nepros

  • 極めて高い加工精度
  • 美術品のようなデザイン
  • やりすぎなくらい作り込まれている

KTCの上位ブランド、NeprosもS+ランクの工具メーカーに選びました。

メガネやTレンチ、一部のラチェットなんかは体感Snap-onよりも出来がいいですね。

正直オーバースペック気味なところはあるんですが、職人技が光る工具なんで所有欲もがっつり満たされます。

保証がないのが残念ですが、リペアキットが出ているんで万が一壊れても修理が効きます。

めったに壊れないけど。

2018年1月から数量限定で発売された、ネプロス鉄紺シリーズは美しい深い青色。

特殊な表面処理のためメッキも強靭で、実用性も最高レベルの工具です。

例によって、尋常じゃないくらい高い。

原付を買えるくらいの値段です。

Sランク 世界レベルの工具メーカー

MacTools

  • フレキシブルヘッドのラチェットがとても良い
  • Snap-onと同じく永久保証付き
  • 近年は台湾製工具のOEMが多い

Snap-onと並ぶ永久保証が魅力の工具メーカーです。

ディーラー勤務時代、Snap-onとMacToolsで手持ちの工具を固めていました。

MacToolsから売られている、なめたボルトを回すことが出来るソケットは台湾のKABO社のOEM品です。

個人的に、Snap-onよりも柔軟に保証交換をしてくれるように感じます。無茶な使い方をして壊れたドライバーも交換してもらえました。

スイベルヘッドラチェットはこれが非常に良いです。

すぐ売り切れるので滅多に売ってませんでしたが。

KNIPEX

  • プライヤーなどの挟みもの工具専門メーカー
  • 他社とは次元が違う使いやすさ
  • MacTools等にOEM供給あり

ドイツの挟みもの専門メーカーで、プライヤ類に関しては個人的に世界最高だと思ってます。

品質の高さは折り紙つきで、上記のMacToolsにもOEM供給しています。

一度使うと、もう他社のプライヤは使えなくなります。

本当に良いメーカー。

世界最高のプライヤーセットです。

これに慣れたら、もう他のプライヤは使えない。

FACOM

  • 最高のラチェットがある総合工具メーカー
  • アメリカのスタンレーに買収された
  • ラチェット以外の工具は滅多に売っていない

ファコムと言えばラチェット、というかラチェット以外は滅多に売っていないですね。

知り合いの工具屋さんにファコムの他工具を見たいと言っても、ちょっと難しいですねーとしか言われませんでした。

ラチェット以外は触ったことがないんですが、ラチェットの良さだけでSランク入りさせてみました。

送り角が小さくて、軽く細かいギアは絶品です。

Aランク 極めて高品質な総合工具メーカー

KTC

  • 国内トップシェアの工具メーカー
  • 安定した品質・使いやすさ
  • 近年はすこし質が落ちてきたとの声も

工具といえばKTC。

僕が新人メカニックだった頃はKTCのセットを買い、そこから色々と買い足していきました。

初心者からベテランまで、全てのメカニックが愛用しているメーカーです。

一部では質が落ちてきているって声もありますが、まだまだ安定して良い工具が多いメーカーです。

悩んだらKTCの工具を買っておけばOK。

8mm・10mm・12mmの3サイズ分Tレンチがあると、作業効率がグッと上がります。

TONE

  • KTCと並ぶ国内工具メーカー
  • 近年は小型化・デザインが良い工具が増えている
  • 安く買えて性能も良い

国産工具なら、KTCかTONEかってくらいの工具メーカーです。

KTCが自動車整備工具に特化しているのに対して、TONEはDIY向けの用途の工具があったりします。

一昔前はゴツい・デカい・無骨な工具が多いイメージだったんですが、2014年頃からデザインや小型化に力を入れ始めたようです。

現在はコンパクトでオシャレな工具も多く、使い勝手も良いので非常に勧めやすい工具メーカーですね。

小型のヘッド・72枚ギアと高スペックなのにとても安く売られています。

昔のTONE工具しか知らない人が使うとびっくりします。

Ko-ken

  • 日本が誇るソケットメーカー
  • 質が良く、しかも安い
  • ソケットだけでなく、ラチェットやエクステンションも上質

個人的に一番好きな日本の工具メーカーです。

これから工具をバラで揃えようって人は、ソケットやレンチ類を全部Ko-kenで揃えても良いレベルです。ちょっと高くつくけど。

変わった工夫を凝らした工具も多くて、常に進化し続けている印象。

ソケットセットを買うなら、ぶっちぎりでコレが良いです。

Z-EALのラチェット・ソケット・エクステンションがまとめて揃ってこの値段なら安い。

HAZET

  • ドイツ工具の代表格
  • とにかく質実剛健な造り
  • 自動車整備に特化した工具メーカー

ドイツの工具といえば、飾り気がなくて使い勝手重視、そして頑丈。

そんなイメージをそのまま再現したのがハゼットの工具です。

しなりが少なくガツンとトルクがかかるので、大型車の整備をするときにハゼットのロングメガネがあるとありがたいです。

ヘキサゴンソケットはハゼット一強ですね。

ナメる心配がほとんどないです。

STAHLWILLE

  • HAZETと並ぶドイツ工具メーカー
  • 薄型化・軽量化した工具が多い
  • それなのに工具の強度も高い

質実剛健な工具を作り続けるハゼットと比べると、工具の薄肉化や軽量化をして使い勝手の良さを追求しているメーカーです。

コンビレンチを数サイズ持っていましたが、ボルトナットとのアタリもキッチリしてるし滑らないし、なによりトルクをかけやすい形状でした。

とにかく使いやすい。

メーカーロゴにもなっているコンビレンチは、全メーカーと比べても最高クラス。

セットで買うと泣きたくなるほど高いので、工具専門店で必要なサイズをバラ買いするのが良いです。

大体10mm・12mm・14mm・17mmあたりを持ってれば、普通車の整備では十分かなと。

Bランク コスパに優れた工具メーカー

SIGNET

  • 工具セットが最高にコスパ良し
  • ギアレンチは全メーカーと比べてもトップクラス
  • OEM品の工具ばかりなので、残念なものもそれなりにある

カナダの若い工具メーカー。

自社工場を持たず、世界各国の他社工具をシグネットブランドとしてOEM販売しています。

台湾のGEARWRENCH社が作っているギアレンチは、Snap-onなんかと比較しても遜色ない出来。

会社での出張修理用にこの工具セットが欲しいので、現在上司に買ってくれるように頼んでいるところです。

Cランク 悪くはないが少し心もとない工具メーカー

STRAIGHT

  • とにかく安く買える
  • 値段の割には悪くない
  • やすいので、攻めた使い方ができる

安かろう悪かろう的なイメージがあるストレートですが、そんなに言うほど質は悪くないんですよね。

かと言ってストレートで工具を揃えたいか、と聞かれたら答えはNoなんですが、そんなに馬鹿にするようなメーカーでもないです。

安く買えるので、本来なら絶対にやらないような工具の使い方(エクステンションバーをハンマーで叩いたり)で作業ができる強みがあります。

最初に言ったとおり、そこまで質が悪い工具じゃないので、使用頻度が低い工具はストレートで固めちゃうってのも良い選択肢だと思います。 

コ◯ナンオリジナル等のプライベートブランド工具

やめときましょう。 

超主観による工具メーカーランク付けのまとめ

筆者の独断と偏見をフルに交えた工具メーカーのランク付けでした。

何度も言っていますが、このランク付けは

  • 筆者が今までに作業した整備経験
  • 極めて個人的な「好き・嫌い」による分類
  • 独断と偏見バリバリ
  • 握りやすさ・疲労度・重さなどを含めた体感による選別

というような、筆者による個人的な主観で決めています。

そのため、人によっては

「◯◯は絶対Sじゃなきゃおかしい」とか「◯◯がAランクとかアホか」

みたいに思うかもしれません。

そこはあくまで個人の意見ってことで一つ大目に見てもらえると助かります。

 

しつこいくらい言っていますが、工具は作業によって使い分けるのが一番大切です。

どの工具にも、向いている作業と向いていない作業があります。

そこをキチンと見極めて、工具が100%活躍できる作業に選んでみせるのも整備士の腕の見せ所です。

ですんで、ランク付けに関してはあくまで参考程度に考えて頂ければ幸いです。

 

こんな感じでこの記事を終わります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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