工具

台湾製の工具って実はとても良いものだよってお話

投稿日:2018年6月14日 更新日:

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基本的に自動車整備用の工具は、

  • アメリカ
  • ドイツ
  • 日本

と、自動車産業が強い国のものが高品質です。

勿論他の国にも良い工具は沢山あるんですが、知名度・普及率を考えるとこの3つの国が強いです。

で、ちょっと意外かもしれませんが、

台湾で作られている工具が、とても品質が高いんです。

今日はそんなお話をしてみます。




台湾の工具が世界に認められるまで

簡単な流れをまとめてみます。

  1. 1990年初頭、台湾の工具メーカーKABOがベアリング式のギアレスメガネレンチを開発。
  2. 上記ギアレスメガネレンチがドイツで爆発的に流行る。
  3. ベアリング式の工具は安定生産が難しく、回している方向も分かりにくいという欠点がある。
  4. 台湾のLEA WAYという工具メーカーが「ベアリング式やめて、ギア式にしたらもっと売れるんちゃうか」と、開発・販売。
  5. ドイツやアメリカ、日本へ供給されはじめる。
  6. アメリカで「こんな弱々しそうな工具使えるんか?HAHAHA!」→「これエエわ!(手のひらクルー)」と大評判。
  7. ハードな使われ方をしても全然壊れないことから、アメリカのメカニック達の間で台湾製工具の評判が跳ね上がる。

こんな流れです。

ちなみに、ディーラー勤務時代にベアリング式のギアレスメガネレンチを使ったことがあるんですが、作業効率は高いものの、しっくり来ませんでした。

高品質な工具を作っている台湾のメーカー

GEAR WRENCH(LEA WAY)社

社名の通り、ギアレンチを世界に普及させたメーカーです。

GEAR WRENCH社のギアレンチは、コンパクトなヘッド・細かいギア・壊れにくさがとても高く、シグネットにOEM供給されています。

「ギアレンチ」という名前を使えるのは、現状GEAR WRENCH社の製品だけです。他社の同じような工具は「ラチェットスパナ」とか違った名前で呼ばれています。

KABO(カボ)社

ギアレンチをLEA WAYにパクられてしまった訳ですが、もともと高い開発力を持った工具メーカーです。

上で説明したGEARWRENCH社のギアレンチよりも、さらにギアが細かいラチェットスパナを製品化しました。

その数なんと、120ギア。国内某メーカーのラチェットが90ギアでかなり細かい送り角なんですけど、さらにその30%増。

そんな素晴らしいラチェットレンチなんで、現在はSnap-onやMacToolsにOEM供給されています。

他にも70%までなめたボルトまで緩められるKABOのソケットは、MacEdgeとしてMacToolsからOEM販売されています。

と、極めてレベルの高い工具を作っているKABO社ですが、現状日本では「KABO」製品としての工具はまず買えません。

どんな事情があるのかは分からないですが、KABOの工具を輸入する代理店が無いみたいなんですよね。

使いたい場合は、Snap-onやMacToolsで買うしか無いのが残念。どうしても割高になっちゃいます。

ちょっと前まではKTCもKABOのギアレンチをOEM販売していたんですが、現在はOEM元を変えてしまったようです。

日本でも台湾製の工具は普及している

上で紹介した台湾製の工具は、分類すると高級工具になってきます。

そんな高い工具だけでなく、一般的なホームセンターで売っていたり安く買える廉価版工具も近年は台湾製のものが増えてきています。

SK11

藤原産業株式会社が台湾製の工具を販売しています。

ホームセンターでもよく売っているので、見たことがある方も多いはず。

台湾の具体的なメーカー名までは調べても分からなかったのですが、実際に店頭で触ってみた感じでは悪くない印象でした。

このSK11の工具セット、セットの点数とキャビネットがついてくることを考えると結構良いですね。

廉価版工具を集めたセットなので、加工の甘さやグラつきなどは必ず出てきますが、基本的な作業に必要な工具が一度に全部揃うのは魅力的です。

プロユースとしてガンガン使い込むには向きませんが、たまに車やバイクの点検、家具の組み立てなどに使うには十分なクオリティです。

アストロプロダクツ

みんな大好きなアストロプロダクツです。

アストロは中国・台湾からの輸入工具を自社ブランドとして販売しており、とにかく安く工具を揃えるには良いお店ですね。

勿論店頭には国産メーカー、海外メーカーの一流工具も売っていますが、買いやすい値段のもの(アストロロゴ入り)はだいたい中国・台湾製の工具です。

とにかく安く工具の数を揃えたいという方には、このセットが一番合っていると思います。

普通は1万円台でこのセット数は絶対に揃えられませんからね…。

台湾製工具についてのまとめ

  • KABO・GEAR WRENCHは世界で通用している工具メーカー
  • プロユースにも耐えられる品質
  • 廉価版工具も多数あり、用途に応じて安く揃えられる
  • 安い工具の品質は値段なり

一昔前だと、どうしても台湾製の工具と言えば「うーん」と心配になってしまうところでした。

しかし、この10年くらいの間で一気に技術力・知名度ともに跳ね上がったように感じます。

もともとギアレンチは評価が高かったですが、今はギアレンチに限らず、総合的にレベルが高い工具が多い。買って後悔することはないですね。

ただ台湾の工具に限らず、日本製でもアメリカ製でも、一定数ダメな工具ってのが存在します。

工具の記事では何度も言っていますが「作業に合わせて工具を使い分ける」これが一番大切です。

以上、台湾の工具がとても品質が高いよ…っていうお話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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