GLIM SPANKY、知ってますか?
3年くらい前にカーラジオを聴いていたら、ジャニス・ジョプリンみたいな歌い方の日本のロックバンドが聴こえてきました。「ふむふむ、グリムスパンキーというのか、覚えておこう」と気にかけており、それなりに気に入っているバンドです。
で、そのGLIM SPANKYの新曲「愚か者たち」を聴いたら、盛大にツッコミを入れざるを得ない歌詞だったので記事にしてみようかなと。
ジャニス・ジョプリンとは
冒頭でさも当然のようにジャニス・ジョプリンと書きましたが、ロックに興味がない方は何のことだかサッパリだと思うんで、簡単に説明します。
ジャニス・リン・ジョプリン(Janis Lyn Joplin、1943年1月19日 - 1970年10月4日)は、アメリカ合衆国テキサス州ポートアーサー出身の女性ロックシンガー。
魂のこもった圧倒的な歌唱力と特徴のある歌声により、1960年代を代表する歌手として活躍。
また、死してなおロックの歴史を代表するシンガーとして、今日に至るまで人気を博している。
ソウルフルな歌声と圧倒的な歌唱力を持つ、早逝のロックシンガーです。初めてジャニスを聴いたのは19歳くらいの頃だったのですが、その存在感に震えたのを今でも覚えています。
www.youtube.comこの曲「Move Over」はかなり有名なので聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
グリムスパンキーについて
GLIM SPANKY(グリムスパンキー)は、松尾レミと亀本寛貴の男女2人による日本の音楽ユニット。
所属レコードレーベルはUNIVERSAL MUSIC JAPANの社内レーベルであるVirgin Records。
ざっくりですが、70年台のオールドロックを下敷きにしつつ、わりと攻めた曲だったり、ブルースっぽい曲だったりと、幅広いジャンルを攻めているバンドって印象です。
近年だと劇場版ONE PIECE の主題歌になったこの曲とかが有名だと思います。
www.youtube.comお前なら 分かるはずだろ
そんなんじゃあ まだまだ 売られた喧嘩 安すぎるぜ
(GLIM SPANKY:怒りをくれよ より引用)
疾走感のあるギターに乗せて、こういった荒くれ感のある歌詞。ワンピースの世界観にもピッタリですし、ボーカルのしゃがれた声が実に合います。
新曲「愚か者たち」
で、こういったカッコイイ「反体制」とか「ドント トラスト オーバー サーティー!」みたいな路線でやっていくのかなーってぼんやり思ってたんですが、新曲を聴いて目玉が飛び出すかと思いました。
www.youtube.comミドルテンポでザクザクしたリフとメロディーがとてもカッコイイなと思ったのですよ。オールドロックを現代風にアレンジするのが本当に上手だと思います。
みんな 涼しい顔 装って
押さえ込んだ悪魔を飼いならす日々
(GILM SPANKY:愚か者たち より引用)
Bメロの歌詞もカッコよく、サビへの期待も高まります。さあ、どんな荒々しいメッセージを歌い上げてくれるのか。
なあ愚か者たちよ ヤケになんのは早いよ
もう一度だけ考えてみろって
(GLIM SPANKY:愚か者たち より引用)
愚か者たちを説得してるううう!!!
ちょっと待って、今までの流れからしたら「なあ愚か者たちよ この腐敗と自由と暴力の真っ只中」とかそういうの歌うと思ってたよ!
僕は愚か者たちってタイトルから
「おい!野郎ども!奪え!」
みたいなマッドマックス路線の歌詞を期待してたので、混乱しすぎて、悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト とか訳分からんことを考えてしまいました。
いやこのメロディから体制側に付いた歌詞が飛んでくるとは誰も思わんだろうよ…
ちなみに、メロディーはとてもカッコイイです。正統派な骨太のロックて感じ。
総括
ネタっぽく書いてしまいましたが、僕はGLIM SPANKYを応援しています。
Vo.の松尾レミさんの歌声は唯一無二なものだと思いますし、なにより70年台ロックを意識した曲作りが大好きです。最近の邦楽にはあまりいないタイプのユニットなので、この路線を貫いて欲しいと思います。
そんな新曲、愚か者たちは1月31日(水)の発売です。ダウンロード版は先行配信中です。
骨太でカッコイイ昔ながらのロックなので、興味のある方はぜひ聴いてみてください。
補足
一応言っておくと、この曲は2月1日公開の映画、不能犯 のテーマソングとして書き下ろしされた曲です。
主人公の決め台詞「愚かだね、人間は…」と、映画のストーリーに沿った歌詞として書かれているものです。
ですんで、今回盛大にツッコミを入れた歌詞は意図的に書かれたものです。
蛇足になりましたが、補足は以上です。念のために書いておきました!