2018年4月11日 更新
今さら僕が言うまでもなく、ペルソナシリーズと言えば大人気RPGタイトルに成長しました。マークが斧を振りかぶりながら「ペペペペペ…」って叫んでゴズテンノウ召喚してたのが、今じゃスタイリッシュオサレRPGですよ奥さん。
僕は根っからのATLAS信者なので、当然ペルソナシリーズもプレイしてます。P5は過去に遊んだRPGの中でもトップクラスの面白さでした。
でもね、どうも最近ペルソナファンになった方々はペルソナシリーズの源流は女神転生ってことを知らない子が多いみたいなんです。これは由々しき事態ですわよ!
そんな訳で、今日はペルソナシリーズのベースとなった作品、真・女神転生if…のお話をしていきます。
真・女神転生if…について
舞台は学校
主人公が高校生なので、必然的に舞台は学校になります。学校と魔界がつながるっていう、B級映画も真っ青な展開から始まり、学校を起点にして魔界の各エリアを攻略していくスタイル。
主人公たちが通う高校。通称「軽高(かるこう)」。東京都新宿区、飯田橋近辺にあると設定されている。
ゲーム中で確認できる範囲で、少なくとも2年A組~H組までの8クラスが存在するため、生徒数はそれなりの規模と想定される。また、系列大学も存在する。
と、なかなか凝った設定です。
最近のペルソナシリーズ(3~5)も学校生活を起点にしてタルタロスやマヨナカテレビ、パレスを攻略していくスタイルなんで、if…を下敷きにしている感は残っていますね。
ちなみにペルソナ1~2については、主人公たちが高校生って点は同じですが、街単位で魔界化したり噂が実現したりするんで、if..から規模が発展してます。
if…から始まったストーリーを一度広げて、再度原点回帰的な意味で学校ベースに戻したと考えられるかもしれません。
- ペルソナ2罰からペルソナ3まで約6年のブランク
- システムの一新
- キャラクターデザインの変更
この3点から僕が勝手に推測しました。
if…からATLASのジュブナイル路線が始まったのが分かります。
悪魔を憑依させるガーディアンシステム
ペルソナシリーズには仲魔(敵悪魔を自軍に加える)という概念がありません。
概ね4~6人のパーティーで、ペルソナと呼ばれるジョジョのスタンドみたいな能力をつかって「人間」が戦います。
ペルソナ3~5の場合は、主人公はペルソナを任意に入れ替え可能+仲魔キャラはペルソナ固定(イベントによる強化あり)と、パターン化しています。
従来の女神転生シリーズは
- 主人公は魔法を使用できない物理・アイテム使用タイプ
- パートナーとして回復・攻撃魔法とアイテムを使える補助キャラ(物理攻撃も可能)
と、「人間2人+仲魔4体」の構成が主流でした。
if…で搭載されたガーディアンシステムは、主人公・パートナーの守護霊として悪魔を憑依させるシステムで、これが実に面白いシステムなんです。
憑依のさせ方はシンプルで、バトルで敗北することです。敗北すると
画面がこのように切り替わり、ガーディアン選定
その後、敗北直前の画面に戻るのでステータス画面を確認すると
このようにガーディアンが憑依し、ステータスにも影響が出ます。青字はガーディアンの分ステータスが上昇、赤字が下降しています。
パートナーも同様にガーディアンが憑依し、さらに魔法を習得しています。
主人公はガーディアンの能力でステータスが上乗せされたり下がったりするくらいなんですが、パートナーはガーディアン悪魔が覚える魔法を自身が習得するってシステムで、欲しい魔法とパラメーターを計算しなければいけません。
任意の魔法を使えるのはパートナーだけなので、ここをきっちり管理するか適当にやるかで難易度が大きく変わります。
また、キャラクター限定の強力なガーディアンなども存在するため、そっちを狙うか効率を取るか…といった選択も必要になります。
合わせてif…では4体の仲魔をパーティーに加えられるため、パートナーがポンコツ化してロクな魔法を持っていないような状況になっても、仲魔の編成次第ではカバーできます。実に戦略性が高い。主人公にミカエル載せたくて頑張ったなぁ…
結局、主人公がガーディアンから得られるメリットが薄い(魔法が使えない)ためか、以後のシリーズでガーディアンシステムが採用されることはありませんでした。
ペルソナシリーズからは主人公が魔法を使えるようになったため、ガーディアンシステムの不満点を改善したものがペルソナシステムなのかな、と思います。
複数のパートナー候補
if…のパートナーは
- ユミ
- チャーリー
- レイコ
- アキラ(2周目以降の隠しキャラ)
の4人です。一度に仲間にできるのは一人なので、その気になれば最低でも4週は遊べます。パートナーごとに覚えやすい魔法の傾向やパラメーターの違いなんかもあり、遊べば遊ぶほど作り込まれていることが分かります。
パートナー毎にストーリーの長さや難易度も変わりってきます。
チャーリー編は一番クリアまでの時間が短い分、ストーリーは不完全燃焼です。レイコ編は一番長く、嫌がらせみたいなラストダンジョンもあるんで難易度も高いです。
順にプレイしていくと、プレイヤーのスキルも上がってくるので、高い難易度も上手く楽しみながらこなせるようになると思います。
隠しキャラのアキラ編は、シリーズ屈指の面白さです。敵の強さ、ダンジョンギミックの嫌らしさ、イベントの面白さ、すべて高いレベルでまとまっています。未プレイの方には一度は遊んで欲しいなあ…
今遊んでも面白いか
信者並の発言をするなら「面白いからやれ」になっちゃうんですが、ニュートラルな意見を言うと(メガテンだけに)
UIなどの古さは否めないけど、そこに目を瞑れるなら面白い
という意見になります。
むしろ、23年前のタイトルを引っ張り出して「インターフェースが古臭い、0点!」なんてレビューを見ようもんならブチ切れます。分かってて遊べや。
幸い、2002年に初代PSで・2013年にはiOS、バーチャルコンソールにてリリースされていますんで、遊ぶことそのもののハードルはそこまで高くありません。
昔からのメガテンユーザーはとっくに遊び尽くしているでしょうから、ペルソナから入った若いファンに遊んでみて欲しいなーと思います。
この記事を読んで遊んでみよう!と思ったプレイヤーさんは、困ったら「どくろのけいこぎ」+「ドルフィンヘルム」+「ふくしゅうのこて」これを覚えておけば、詰むことはないでしょう。忘れちゃダメだぜ。
総括
そんな訳で、この記事を書くために久々にPS Vitaを起動したら、データが破損しアキラ編ラスト直前の最強データが飛んでました。 泣いてないよ。
せっかくなので年末年始休みにデータを取り戻すのも悪くないかもしれない。
ペルソナはもちろん面白いんだけど、その原点となった作品を遊んだらまた違う視点でペルソナを遊べるし、きっと楽しいと思うんだ。と、女神転生本家の新作を早く遊びたいオールドファンの戯言でした。
早く真・女神転生5の続報出ないかなぁ。
そんな感じでこの記事おしまいです。最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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