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【使える】国家2級自動車整備士がおすすめの工具を紹介します【便利】

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2018年5月21日更新

 

整備士です。

今日は、過去に3社の自動車ディーラーで整備士として働いた僕が、車の整備をする上でガチで便利なおすすめ工具を紹介します。

おすすめの工具は沢山あるんだけど、工具は用途に併せて使い分ける物です。初心者・中級者・上級者それぞれにおすすめしたいものをまとめてみます。

 

ざっくりした分類として

  • 初心者=簡単な日常点検やタイヤ交換くらいが目的
  • 中級者=車検整備と同等くらいの整備が目的
  • 上級者=エンジンや内装交換など、大掛かりな整備

こんな感じで分類しようかなと。

それと、記事を読んでて「この工具を忘れるとは!」みたいな点があれば、教えていただけると嬉しいです!訂正・追記しますので! 

 

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整備を始める前に揃えておくもの

整備をする前に、これがないとダメだよ!ってものを最初に紹介します。

軍手

 素手で整備をすると、手は汚れるし痛いし熱いし、あんまり良いことがないから軍手は必ず使おう! 

キムタオル

 こぼしたオイルを拭いたり、エンジンオイルの量をみるときに使ったり、部品を綺麗にしたり。割と真面目に1番消費するものかもしれない。 

パーツクリーナー

 部品の正装とか、脱脂したりとか。内装を交換するときも必要になるので、手元に絶対置いておきたいアイテム! 

フロアジャッキ

車を地面から上げるために必要です。車載工具のパンタジャッキは効率が悪すぎるんで、フロアジャッキは手元に欲しい。

本当はある程度ちゃんとした高い商品が安心なんだけど、とりあえずコレを勧めます。安いし。

リジットラック

フロアジャッキで地面から持ち上げた車に、これを挟んでジャッキを外します。

フロアジャッキで持ち上げたまま整備を開始したり、車体の下に入って整備をするのは絶対にやめましょう。必ずリジットラックを使って下さい。守らないと、最悪死にます。

 これを前後にそれぞれ使うことで、地面から車が完全に浮いて、かつ4点で支えて安定した状態に出来ます。安全のためにも必ず欲しい! 

オイルパン

エンジンオイルや、冷却水を受けるトレイです。1つ持ってると便利。

初心者向けおすすめ工具

これから自分の車を、自分でメンテナンスしていこう!っていう初心者の方向けのおすすめ工具を紹介していきます。簡単な日常点検をするならコレ!

最低限押さえておきたい工具

E-value 工具セット

とにかく安くて、必要最小限だけど揃ってます。

工具セットをみるときは、

  • 3/8ラチェットセット
  • オフセットレンチセット(メガネレンチセット)
  • ドライバーセット

これらが入っていることを確認して選んでください。この3セットあれば大概のことは出来るので。

このセットは安いけど、上記のセット全部+プライヤー、ビット、六角まで入っているのでお得感が強いです。

注意点は、

  • オフセットレンチのサイズが17までしか無い
  • 安い工具は全体的に作りが甘い

この2点です。ドライバーなんかは作りが甘いと、ネジ頭がすぐダメになったりするので注意が必要です。お金に余裕があれば、後述する一流メーカー工具セットを選びましょう。

KTC 工具セット

多少高くても、高品質なセットが欲しい方はこちらがおすすめです。

日本を代表する工具メーカー、KTC(京都機械工具)のスタンダードな工具セットです。僕はこれを買いました。整備に必要な工具がほぼすべて揃っているので、長い目で見ると安く済むと思います。

長く整備を続けていくならこれが1番ですが、たまにしか車を触らないとなると、過剰かもしれないですね。ただ、品質は素晴らしいです。 

より詳しく工具セットを調べたい方はこちら

上記以外の工具セットについて詳しくまとめた記事です。よろしければご参照ください。

自分でタイヤ交換するなら欲しい工具

クロスレンチ

これがあると、楽に素早くタイヤの着脱ができます

両手で緩めてから、くるくる回してナットを外すことが出来ます。

インパクトレンチは初心者向けでは無いかなと思ったので、除外しました。

ホイールロックナットのサイズをきちんと確認してから、選びましょう! 

トルクレンチ

上記のクロスレンチをつかって、新しい方のホイール・タイヤを組み付けたら、このトルクレンチで増し締めしましょう。

ホイール・タイヤは、メーカーから「これくらいの力で締め付けてください」という数字が定められています。このトルクレンチは、指定された力(トルク)で締める工具です。

これを使わないと、重大な事故の原因になります!

コードレス空気入れ

自分でタイヤ交換をするときに、地味に問題になるのがタイヤの空気圧です。

タイヤを組み付けた後に空気圧が不足してたりすることもしばしば。

このアイテムはバッテリー駆動のコードレス電動空気入れなので、取り回し性と携帯性が抜群に高く個人ユースに最適です。

シガーソケットから充電可能なので、普段からバッテリーに蓄電も出来ます。

これ一台で、車や自転車、浮き輪(!)などのエアーの悩みは殆ど解決できます。値段がそこそこ高いのがネック。

エンジンオイルエレメントを交換する工具

オイルフィルターレンチ

エンジンオイルと合わせて交換する、エンジンオイルエレメントを交換するための工具です。 目安としては、エンジンオイルを2回交換ごとにエレメントを交換と言われています(メーカーによって異なります)。

工具セットに入っている、3/8ラチェットセットと組み合わせて使います。取り外し、組付け、両方で必要です。

注意点は、

  • 自分の車に対応するサイズのものを選ぶ
  • 加工の精度が高い、良いメーカーのものを選ぶ

この2点です。オイルエレメントは車種によって大きさが違うので、自分の車と同じサイズのものでないと使えません。

また、この工具はオイルエレメントに帽子のようにかぶせてから緩める、締めるので、ガタが大きいと部品破損の原因になります。KTCのものであれば、造りがしっかりしているので安心です。

中級者向けおすすめ工具

ここでは、自分で足回りとか電装系とかを整備してみたい!という中級くらいの方向け、おすすめ工具を紹介していきます。

工具セット

ネプロス工具セット

 初心者向けでおすすめした、KTCの最上位モデル、ネプロスブランドの工具セットです。

品質はKTCなので問題なく、ネプロスの工具はすべて鏡面加工されています。ピカピカしてカッコイイからおすすめしてみました。ちなみにお値段はかなり強気なので、工具が間に合っていれば必要ないです。

エンジンルームの点検

プラグレンチ(マグネット付・薄肉タイプ)

エンジンに火花を飛ばす、スパークプラグの点検・交換に必要な工具です。スパークプラグが故障すると、エンジンが始動しなくなったり、加速が悪くなったり、燃費が悪くなったりと、悪影響が多数でます。そのため、定期的な点検が必要です。

工具選びの注意点は

  • 自分の車で使っているプラグと同じサイズのものを選ぶ
  • 肉薄タイプのものを選ぶ
  • マグネット付きのものを選ぶ

以上、3点が大事です。

同じタイプのものを選ぶのは言わずもがな、最近の車はスパークプラグ組付け部分が狭いので、肉薄タイプでないと工具が入らない場合があります。また、スパークプラグはデリケートな部品なので、組付けのときは衝撃を与えてはいけません。マグネットつきであれば、磁力で部品が落ちるのを防いでくれます。スパークプラグは、ものによっては一本2~3000円くらいするので、壊すと結構痛い部品です!

大型スポイト

ブレーキオイルやブレーキパッドの交換の際に必要になります。

ブレーキパッドを交換するとき、ディスクキャリパーという部品のピストンを押し戻すんですが、これで古いブレーキオイルを抜いておかないと、あふれます。ブレーキオイルには強い剥離性があるため、車の車体に付着すると塗装が落ちます。トラブルの原因にもなるので、スポイトは用意しておきましょう。

ベルトテンション調整レンチ

ちょっと専門的な用語が増えるんですけど。

これめちゃくちゃ便利です。ファンベルトを交換・調整するときに使う工具なんですが、ファンベルトを脱着するときに緩めるテンショナという箇所は、だいたいどの車種もエンジンルームの最奥部にあります。

とても狭いスペースなので、工具を噛ませるだけでも苦労しますが、この工具を使えば一瞬でファンベルトの脱着ができます。

これだけで作業時間15分くらいは短縮できますんで、本気でおすすめしときます。メーカーも老舗のコーケンなので安心ですね。

シグネットのフレックスギアレンチ

上記のベルトテンション調整レンチと合わせて、持っておきたい工具がシグネットのフレックスギアレンチです。

ヘッドの角度が自在なので狭いエンジンルームでもアクセス性が極めて高く、ポジションを選ばずに作業可能です。

他社からも類似品が出ていますが、ヘッド部分のコンパクトさとギアの細かさ・丈夫さでシグネットが頭一つ抜けています。ヘッド部が大きいと、エアコンプレッサーの下部ロックボルトみたいな狭い場所で使えなかったりするので、大事なポイントです。

足廻り・下廻りの点検

LEDライト

車体の下に潜って、故障箇所を探すときに必須のアイテムです!

オイル漏れは、ぱっと見で汚れなのか漏れなのか判断がつきにくいし、ライトアップは必須です。

この手のライト類は、安物を買うとすぐに壊れて使い物にならないんで、少しくらい高くても、メーカー品を買うことを勧めます。トラスコなら品質も良いです。

ロングメガネレンチ

 自動車の下側・足廻りって、直接命に関わる部分でもあるんで、部品組み付けに使われるボルト・ナット類は大きめのサイズが多いです。

大きければ大きいほど、着脱には大きな力が必要になるので、柄が長い工具が便利になります。

狭い場所では使いにくいって欠点はありますが、下廻りや足廻りは比較的広く作業できるので、そこまでデメリットは気にならないはず。マフラー脱着にも使えるので、自分の車用サイズ1本は持っておきたい工具です!

寝板(クリーパー)

 車の下廻りに潜るとき、これに乗っかって寝ながら潜ります。キャスターが付いているのでスムーズに移動できます!ダンボールを敷いて、そのうえに直接寝っ転がるとかでもいいんですが、これを使ったほうが効率がいいです。

電装系の作業に役立つ工具

KTCのリムーバーセット

カーオーディオや、ナビ・ETC等の取り付けの際、必ず必要になる作業がインパネ・内張りの脱着作業です。ドライバーや素手でも出来ない作業ではないのですが、どうしても傷や破損のリスクが高まります。

この工具があれば、そんなリスクを最小限に抑えた上で作業効率が跳ね上がります。室内はクレームが発生しやすいので、自衛のためにも抑えておきたい工具です。

KTCのクリップ外し

上記のリムーバーツールとセットで使いたいのが、このクリップ外し用クランプツールです。

ある程度自分でインパネや内張り、バンパー・エアロパーツの脱着をしたことがある方は分かると思うんですが、取付用のクリップは外すときに結構な確立で壊れます。

外車や古い車の場合は、そういったショートパーツも入手が難しいケースが多いので、脱着作業で部品を壊さないために専用工具は持っておきたいところです。

上級者向けおすすめ工具

ここまでは出来るだけ、専門用語を使わないように気をつけてきました。ここからは、上級者向けってことで、専門的な用語もバリバリ使って説明していきます!

問答無用ですすめたい工具

Snap-onの1/4スイベルヘッドラチェット

 1/4サイズの、ヘッドが自在にくるくる動くラチェットです。

これがあると、なかなか工具が入らない狭いスペースでの作業や、室内のインパネをすべて外すような作業をするときの効率が跳ね上がります。

ヘッド部のギアもかなり細かく、使用感も文句なしに最高です。その分高いですが、高いなりに性能は凄まじいです。

Snap-onの1/4ユニバーサルソケットとエクステンションバー

 上記のラチェットと、この2つを組み合わせると取り外し出来ない部品は存在しないんじゃないだろうか。あ、SST使う部品はナシで。

 特にユニバーサルソケットは、ソケットと一体型になっているうえに、ショートタイプなので、どんな奥まった狭い場所でも工具が入ります。

具体的に言うとスズキ車のタービンを取り外すとき、タイミングチェーン側のエンジンマウントを切らずに取り外せます。

ある程度整備士として仕事をしていると、とにかく作業効率が大事になってきます。そのときに、これらの工具は確実に力になってくれます。

Snap-onのプライバー(バール)

 またSnap-onかよ…と思ったあなた!ごめんなさいSnap-on大好きなんです。

僕がSnap-on大好きなのは別にしても、これは持ってて損はないツールです。

ファンベルトの張り調整やドライブシャフトの取り外し、熱で固着した排気系統の取り外しやフロントナックルのボールジョイント外しなど、力技系の整備では必須アイテムですね。

コーケンのツイスターソケットセット

なめたボルト、ナットを取り外すときに効果を発揮するのがこれです。ソケットの内部が螺旋状にテーパーがついており、緩め方向に回すとなめたナットにがっちり噛んで緩めます。

軽くガスバーナーで炙ってからこれをつかえば、大概のボルト・ナットは緩みます!

雪が降る地方だと、融雪剤が原因で車の下廻りが錆びやすいです。特にマフラー取り付けボルトは熱の影響もあって錆びやすいので、取り外しの際はこの工具があるだけで、作業時間が30分くらいは違ってきます!

ポータブルガストーチ

上記のナットツイスターと合わせて使うポータブルガストーチです。

整備工場には大体ガス溶接機がありますが、個人で整備をする場合はポータブルタイプがあると便利です。イワタニ製なので火力・品質ともに充分、僕も愛用していました。

錆びたボルト・ナットは高温で熱することで膨張し、錆が落ちて緩めやすくなります。そこに潤滑剤をかけてナットツイスターソケットで緩めれば大体のものは緩みます。それでも緩まない場合は、溶接機で切断しかないです。

ガストーチで加熱する際は、必ず保護用ゴーグルを装着してください。保護メガネだと隙間から火の粉が入るのでゴーグルがおすすめです。眼球に火の粉が飛ぶと、泣きたくなるほど痛いです(経験談)。

ギアプーラー

ハブベアリングの交換など、圧入されたベアリング・ギヤ類取り外すときに必要です。

設備が整った整備工場の場合はプレスを使って作業をする場合がありますが、効率を考えるとプーラーも持っておきたい工具です。

使い方に少し慣れが必要な工具ではありますが、慣れれば作業時間が30分くらいは短縮できます。出張整備で出先での整備が必要なケースや、駐車場での日曜整備でも欲しくなります。

ベアリングインストーラー

上記のプーラーとセットで持っておきたい工具です。

新品のベアリングを組み付ける際に持っていると便利です。実際に僕が働いていたディーラーだと、ベテランの整備士ほどドライバーや木片を使って新品のベアリングを組み付けていました。その方法でも出来なくはないのですが、どうしても新品部品のシール部を痛めてしまう可能性が高くなります。

これがあれば、ベアリングシールには一切触れずにカラー部だけの干渉で綺麗に封入することが出来ます。ベテラン・新人問わず正しく整備するために持っておきたい工具です。

KNIPEXのプライヤーレンチ

最強の掴み物工具メーカー、クニペックスによる最高に便利なプライヤーです。

このプライヤ一つで、掴み作業・締め/緩め作業・曲げ作業が可能。しかも全ての作業で高い効率を出せます。

ジョー部分モンキーレンチのように平な作りで、幅調整は常に並行に動いて出来ます。工具の作りとしてはプライヤーなので、上下両方のアゴに握りトルクがかかるので、モンキーレンチと違いガタがゼロで作業が出来るのが大きなポイント。ボルトがなめる確立がぐっと下がります。

具体的にはエアコンパイプのフレアユニオンナットを外す作業や、ブレーキパイプの交換作業などでとても役立ちます。

もちろんプライヤーとしての性能も極めて高いです。

車種によってサイズの使い分けが必要になりますが、困ったらこの250mmサイズと150mmサイズを選んでおけば、ある程度は対応可能。

自動車整備におすすめの工具まとめ

という訳で、ここまで僕が選ぶおすすめの工具を紹介してきました。

これから整備を始めたい方、整備のレベルアップ目的の方、効率を求める方、それぞれ良い品物を書いてきたつもりです。

まだまだ紹介しきれていない工具もあります。ですので、この記事は随時更新ということで、今後もまめに追記していきたいと考えています。

 

あなたの整備ライフに、少しでも役に立てば幸いです!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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