この世で最強の格闘技は何かと聞かれたら、僕は迷うこと無く八極拳!と答えます。
八極拳といえば、バーチャファイターの主人公、結城晶が使う拳法として有名です。
裡門頂肘や猛虎硬爬山、鉄山靠などカッコいい名前の技が多い上に、カウンターヒットで当たれば一撃で相手のライフを6割くらい削れる強いキャラでした。
で、その八極拳を初めて日本に持ち込んだ作品が、かつてサンデーで連載していた「拳児」なのです。
前作の「拳児」とは
『拳児』(けんじ)は、原作:松田隆智、作画:藤原芳秀による日本の漫画作品。
週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に、1988年2・3号から1992年5号まで連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全21巻(うち外伝1巻)、同ワイド版より全11巻、小学館文庫より全12巻、コンビニコミック版全8巻が刊行されている。
昔サンデーで連載していた、中国拳法の漫画ですね。
僕が読んだのは連載が終わってしばらく経ってからですが、めちゃくちゃ夢中になって読みました。
指南書的な面白さ
当時夢中になって読んだのには理由があり、拳児は漫画の中で実際の技を具体的に紹介してくれていたんですね。
こんな具体的な技の解説なんかされたら、中学生はやりたくなるじゃないですか。
ええ、布団を丸めて立てかけて、家で練習してましたよ。
こんなん紹介されたらやるじゃん!中学生はやるじゃん!
ちなみに僕がトンファーとかヌンチャクが好きな理由は、拳児の影響が8割くらいです。
八極拳は接近してしまえば無類の強さを誇る拳法ですが、相手に接近する手段に乏しい拳法なので、八極拳士はそこを補うために劈掛掌(ひかしょう)を学ぶことが多いです。
八極拳の始祖、神鎗・李書文も幼少期に学んだといいます。
こんな生きる上でおよそ不要であろうエピソードに詳しくなったのも、拳児のお陰なんです。
スケールの大きいストーリー
単純に格闘漫画なのかというと、意外とそうではありません。
確かに格闘シーンがメインではありますが、中国の風習やら当時の社会情勢を上手く漫画に落とし込んでいます。
ざっくりストーリーを説明すると、
- 少年編
- 高校編
- 中国編
- 帰国後
こんな感じで展開していきます。
80年台後半〜90年台前半は、特に中国で反日思想が強かった時期だったようで、日本人である拳児が中国に渡るにあたってはそのへんの問題も描かれていました。
今読み返すと結構無茶苦茶な解決方法を使ったりもしていますが、少年漫画にこういった社会情勢を混ぜ込むってのは斬新だった気もします。
拳児という作品が一番盛り上がるのは中国に渡ってからなのですが、この辺がまた面白い。
敵キャラ・味方キャラすべてが魅力的で、しかも全員いろんな流派の中国拳法を使います。
陳氏太極拳、心意六合拳、通臂拳、螳螂拳、などなど…
高校編で描かれていた伏線もきっちり回収され、若干打ち切り感はあるものの綺麗に終わった名作漫画でした。
ちなみに僕が好きなキャラは、螳螂拳と八極拳を使いこなす蘇 崑崙(そ こんろん)です。
続編の拳児2がサンデーうぇぶりで無料で読める件
その拳児の続編が始まったら読むに決まってるじゃないですか!
このアプリをダウンロードして会員登録(無料)をするだけで、もうサクっと読めます。
往年の拳児ファンは何がなんでも読んで下さい。
僕は拳児2を広めたいんです。一緒に酒を飲みながら「朱勇徳って今考えると典型的なツンデレキャラだよね」とか語れる人を増やしたいんです。
拳児2は3~4ヶ月に一話ペースで連載中
2019年4月8日現在、拳児2は4話まで読めます。もちろん無料で読めます。
公開履歴は
- 第一話:2018年6月1日
- 第二話:2018年10月19日
- 第三話:2019年1月15日
- 第四話:2019年4月8日
と、某ハンターハ○ター並の頻度で掲載されています。が、
なぜか第五話は2019年4月15日に更新予定になっています。どうしたの藤原先生!
早く続きが読めるのは嬉しいけども!
トニー譚との再戦を期待している
第4話では張老師や晶ちゃん(横浜編)が出てきたり、前作のキャラがいい感じに登場しています。
続編漫画なので当然といえば当然ですが、やはり知っているキャラクターが成長した姿を見れるのは嬉しいもんです。
個人的に期待しているのは、前作のラストで消息不明になってしまったトニー譚。彼が実は生きていた!的な展開になって欲しいですね。
トニー譚の性格的に、拳児と出逢えば何年経とうが戦う展開になりそうですし。
で、戦ったあとは拳児と友達になってくれたら嬉しいなぁとファンは思うのです。
いずれ登場するとは思うんですが、それまで連載が続いているのかが不安でしかたない。
他にも台湾編のユニオンメンバー(十三妹とか)大牛、ボビーあたりも登場してほしいなぁ…と考えているので、僕と同じような拳児フリークはぜひダウンロードして、読み終わったあとの応援ボタンを連打して下さい!
ずっと読みたいから!