2018年3月11日 記事更新
趣味で筋トレをしています。
僕が筋トレをしているのは、8割くらい、著者であるTestosterone氏の影響です。
きっかけはこのツイートでした。
自信が無い人は筋トレをして下さい。
— Testosterone (@badassceo) 2015年6月1日
1.身体がカッコ良くなる
2.異性にモテる
3.テストステロンというホルモンが溢れて気分上々
4.上司も取引先もいざとなれば力づくで葬れると思うと得られる謎の全能感
5.恋人に裏切られてもバーベルがいるという安心感
以上の理由から自信が付きます
このツイートを見て笑った後、試しにやってみるか!と自重スクワットを始めたのがスタートでした。
そこからどんどん筋トレにハマり、現在に至ります。
この記事で感想を書く本は、著者・Testosterone氏のいわば思想書と感じました。以下、感じたことを書いていきます。
筋トレが最強のソリューションである 構成
この本は、全6章で構成されています。
- 第一章 メンタルがボロボロになったあなたへ
- 第二章 何度ダイエットしてもやせないあなたへ
- 第三章 いつも自分に負けてしまうあなたへ
- 第四章 どうしても仕事で成功したいあなたへ
- 第五章 異性との接し方が分からないあなたへ
- 第六章 そろそろ筋トレしたくなってきたあなたへ
一つの章にぶら下がる形で20個前後のツイート形式の短文が1ページにつき1つの形で書かれています。
いきなり結論から言うと、僕はこの本、大好きなのでぜひ色んな人に読んで欲しい。
ただ、内容的に万人に勧められるかというとちょっと頭を抱えます。
Testosterone氏のツイートをまとめた本
記事の冒頭でツイートの引用をしましたが、終始あのノリです。
脚注がしっかりしていて、あのノリをカバーするかのように注釈をいれてくれていますが、基本的には「○○で悩んでいませんか?→筋トレで解決します」のパターンでページが進みます。
Testosterone氏のユーモアというか知性のようなものが色々なところで見受けられ、思ったよりもワンパターン感はありません。
中には「これはちょっと強引すぎないか」といった内容もありますが、主にテストステロン(ホルモンの方)の分泌による効果、或いは筋肉で得られる万能感のどちらかで解決を図ります。
なんというか、水戸黄門的というかベタな面白さというか…雑なところはあるものの、勢いと謎の説得力で読者を畳み掛けてくれます。それが不思議と笑えるんですよね。
筋トレのテクニック的な実用書ではない
前述したとおり、著者のツイートをまとめたような本ですので、筋トレにおける実践的な内容はあまり書かれていません(ゼロではないけれど)。
具体的なフォームやメニューの組み立て、食事の指導などを期待して読むとがっかりするでしょう。
しかし、それがこの本の欠点かと言うと決してそうではないと僕は思います。
筋トレのやり方・フォーム・注意点などをまとめた本は沢山あるけれど、筋トレで得られるメリットを面白く紹介する本は殆ど無いからです。
そういう部分を調べようとすると、医学書しかなくなるのを、著者はなるべく分かりやすく・面白く説明してくれています。
読むとモチベーションが上がる
一時期、仕事が極端に忙しかったのとプライベートで辛いことがあり、トレーニングをサボっていました。
ストレスで眠りも浅く、深夜や早朝に目が覚めてしまい体調も最悪で辛い時期でした。
悩みに悩みまくり、白髪も増えました。そんなときに見たのがこれ。
心配しても何も解決しないから心配すんな。悪い方に想像が膨らみ心に負担がかかり不安になるだけだ。まだ起こってない事のせいで苦しむなんてバカらしいだろ?心配してもしなくてもなるようにしかならん。ドンと構えてろ。ドンと構えてれば問題の方から逃げてく。大抵の事はなんとかなるから安心せえ。
— Testosterone (@badassceo) 2017年2月12日
なんの根拠もないはずなのに、この言葉に救われました。
この本は、このような不安を打ち消し、読者を応援してくれるメッセージが沢山こめられています。
結局辛い状況は、頑張ればなんとかなる状況にまで改善し、今では筋トレでストレスを燃やせるようになりました。
僕のように、何かしら理由があって筋トレが出来ないだけでなく、純粋にサボりグセがついたようなときにもこの本はモチベーションを高めてくれます。
総括
すぐに読める位置に置いておきたい本です。
これから筋トレを始める、あるいは筋トレを始めたばかりの初心者、最近筋トレサボりがちになっているトレーニーのモチベーションを上げてくれる教科書みたいな本ですので。
松岡修造日めくりカレンダーに近いかも知れません。やる気を出させてくれるという意味でね。
反面、今現在既に自分でメニューを組み立てて筋トレを実践している中級以上のトレーニーにとっては、初心を思い出すという点以外では役に立たないかもしれません。
ですが、僕はこの本が大好きです。
誰にでも「今日はなんとなく落ち込むなァ」という日があると思うのですが、そんなとき、適当にページを捲ってこの本を読んでみてほしいのです。クスっと笑えて少し元気がでて、ダンベルを持ち上げたくなるので。
わりと真面目に、悩みの99%は筋トレで解決するぞ。
心配だけしてクヨクヨ悩んで立ち止まるくらいなら、スクワットをして脚を鍛えましょう。スクワットはいいぞ!