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【サイド】変則フォームの投手が、好きで仕方ないんだ【アンダー】

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ストーブリーグが始まりましたね。

今年は僕が応援しているベイスターズも素晴らしい成績を残し、思いっきり楽しめたシーズンでした。若手が台頭しはじめ、ベテランがチームを支え、中堅が引っ張る。理想的なチームになってきました。

夏場に中継ぎが調子を崩していたときに、「木塚がいればなー」なんてよく愚痴ってました。知ってる?木塚。暗黒ベイスターズを支えた右のサイドスロー投手。

勘の良い方はお気づきかと思いますが、今日は僕が好きで好きで仕方ない変則フォームの投手について書き散らかす記事です。まあ付き合ってってくださいな。

変則投手の魅力

変則フォームとは

ピッチャーのフォームは、大きく分けると

  1. オーバースロー(上手投げ)
  2. サイドスロー(横手投げ)
  3. スリークォーター(オーバーとサイドの中間)
  4. アンダースロー(下手投げ)

この4つに大分されます。近年だと一番多いのがスリークォーター、ほぼ同じくらいの割合でオーバースロー、そこから一気に割合が少なくなってサイドスロー、極端に少ない割合でアンダースロー、このようになります。

野球は突き詰めれば物理と力学なので、ピッチャーが早い球を投げることを考えれば、オーバースローとスリークォーターが多いのは当然のことです。この当然の摂理をすり抜けて変則フォームに行き着いた選手、そこには色々なドラマがあるんですよ。

変則フォームの投手

ざっと思いつくだけでも

  • 斎藤雅樹
  • 潮崎
  • 山田
  • 森福
  • 木塚

他にも沢山の変則投手がいます。

斎藤雅樹は巨人のレジェンドですし、潮崎もコーチとしてはアレだが西武で大活躍でした。知ってる?潮崎のシンカー。超レジェンドの山田久志、元SBの森福、最初に触れた木塚…

沢山の投手が変則フォームの投手として一軍で活躍していきました。オーバー・スリークとは違う低いリリースポイントのボールを放る姿は、異質な魅力がありますよね。

ドラマ性

変則フォームの投手は、全員とは言いませんが結構な割合でオーバー・スリークからフォームを変えているという事実があります。プロ入り前にオーバーからサイドに変えて才能が開花した選手、プロ入り後に横投げに変更した選手、そこには沢山のドラマがあります。

オーバースローで通用しなかった

野球を始めて、投手になる。誰しも最初は上からボールを投げます。

僕も小さい頃リトルリーグでピッチャーをやっていたんですが、何の疑問も持たず上から投げていました。

そんな感じで、日本全国の野球小僧が上からボールを投げる訳です。その野球小僧が高校・大学を経てプロに入る。所謂野球人口の上位数%が集まるのがプロ野球な訳です。

プロ野球選手になっただけでも相当凄いのですが、さらに上澄みが集まる訳なんで、当然自分よりも凄い選手がいるわけです。同じことをしても超えられない。

プロ入りから数年たち、上からのフォームで通用せず、戦力外が見えてきた選手がサイドスローに転向して輝く。よく分からんけど、所謂浪花節ってやつでしょうか。日本人ならDNAレベルで燃える展開ですよね。

サイドスロー投手は、一般的に横の変化が得意です。シュート・スライダーによる左右の揺さぶり、シンカーで詰まらせる、緩いカーブでの緩急、内角攻め。

内角攻めについては以前かなり暑苦しい記事を書いたので、そちらを読んでみてください。

コントロール改善

沢村賞3回、最多勝5回、最優秀防御率5回、2年連続20勝、11試合連続完投勝利を達成した大エース、だーれだ(唐突ななぞなぞ)?

はい、そんな選手1人しかいません。元巨人の斎藤雅樹投手です。当時、巨人戦でピッチャーが斎藤だったらそっとテレビを消してたって阪神ファンも多いことでしょう。

そんな鬼のような成績をのこしている斎藤雅樹投手は、入団当初はノーコンでした。実際に見たわけではないのですが、投球がすっぽ抜けてバックネットへ飛んでいくこともあったとかなかったとか。

コントロールの悪さが関係あったのかは存じませんが、野手転向って話もあったらしいですよ。

そんな斎藤選手も、当時監督だった故・藤田元司氏のススメでサイドスローへ転向。そこから先は最初に書いたとおり、華々しい大活躍。リアルタイムで見てましたが、140キロを超える横からの速球(当時は140キロで速球派と言われてました)、えげつなく曲がるスライダーを武器に球界の大エースとなりました。

左のワンポイント

前項で書いた斎藤雅樹選手は、正直特例中の特例です。サイド転向した投手がみんな復活できるかと言われれば、日の目を見ずに球界を去った選手の方が多いってのが実情です。

そんな中でも、左投手はサイドスローへ転向すると輝く確率が高いのです。

理由は

  1. 左投手ってだけで貴重
  2. 左打者は左投手が苦手な場合が多い
  3. 左サイドスローは左打者の背中側からボールを放れる

この3点です。

左バッターは右投手にたいして基本有利と言われています。原理は単純で、右投手が投げるボールの出所を左打者は見極め安いからです。

このケースでもっとも成功した投手は、個人的に元阪神の遠山奬志選手だと思います。

一度は自由契約になったものの、サイドスローに転向して復活。当時巨人の四番打者だった松井秀喜選手をとくにカモにしており、松井キラーとして有名でした。

サイドスローへの転向が無ければこの栄光も無かったと考えると、確率は低いとはいえサイド転向もアリと思えますよね。

世界一「低い」アンダースロー・渡辺俊介

僕が見てきた変則投手の中で、最も美しい投手と言えば元ロッテの渡辺俊介投手です。

まずはこの動画を見て下さい。

www.youtube.com

動画では大活躍しているシーンばかりですが、渡辺投手の野球人生は華やかなものではありませんでした。ずっと控え選手です。中学時代にアンダースローに転向するも、高校でも2番手でした。

大学・社会人を経てプロ入りした、苦労人でもあります。

僕の記憶だと、渡辺選手が現役だった時期は、国内のアンダースロー投手は渡辺選手ただ1人でした。それくらいアンダースロー投手は少ないのです。

アンダースローからの投球は、地面からボールが浮き上がってくるように見えます。渡辺選手はリリースポイントが地面から5cmという超低空。打者からすれば、今までに体験したことのない球筋だったでしょう。

直球は平均120キロ程度と、お世辞にも早いとは言えません。しかし、アンダースロー特有の球筋、そして渡辺選手が得意とする緩急を付けたピッチングにより、体感的には150キロ台にも見えると言われていました。

援護には恵まれなかったけれど、一時期はロッテのエースと言える存在でした。変則フォームの投手が先発として活躍するケースは多くありません。

 

アンダースローは、オーバーでもスリークでも通用しなかった最後の砦、とは本人の談です。

その最後の砦で、もがいて苦しんで、悩み抜いて生まれたこの美しいフォーム。そこに至るまでのドラマを考えるだけで泣きそうになるのは僕だけではないと思いたい。

最後に

という訳で、いつもどおり一方的に書き散らかしました。

ここ数年くらいは、昔に比べるとサイドやアンダーの投手が増えてきたように思います。きちんと実績を出している選手も多い。

投手有利と言われる現代の野球ですが、やはり活躍できる投手は一握りです。その影で、静かに選手生命を終わらせる投手も沢山います。

かつての野村再生工場ではありませんが、引退を考える前に、フォームを変えてみるってのも1つの手段ではないでしょうか。もちろん簡単に決められることではないでしょうけれど、その価値はあるように思えます。

 

個人的に、現役で一番期待しているのは元ロッテ・ダイヤモンドバックスの中後悠平選手です。左+サイド+ノーコン+キレッキレのスライダーと、浪漫の塊だったのですがモノにはなりませんでした。ダイヤモンドバックスなら、かのランディ・ジョンソンのように化けてくれるのでは…と期待しましたがダメでしたね。

まだ若いので、なにかやってくれるのではと期待しています。

 

無駄に長くなってしまいましたが、以上で僕の変則フォームの投手への記事を終わります。最後までお付き合いありがとうございました。

 

 

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