エレキ宇宙船

空手とブーメランを組み合わせたブログ

自動車整備士の給料や待遇など、言いにくいことを全部言おうと思う

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こんばんは、天秤です。

過去のエントリで何度か言ってますが、僕は昔、自動車整備士として働いていました。

死にかけたから会社を辞めたお話 - エレキ宇宙船

 

最近、こんなニュースを見ました。

biz-journal.jp

 

ふむふむなるほど、自動車整備士の仕事は3K(きつい・汚い・危険)の上に給料も安いから、人手不足ですよと。

ずっと昔から言われてることじゃん。

長年提起されてた問題を放置しといて、有望な若手はどんどん辞める。引退間際のベテランしか残らず、今更危機感を持つ。完全に自業自得だと思います。

 

そんなこんなで、実際に働いてた立場から、業界の実情を赤裸々に書いていくよ!

特にこれから自動車整備士を目指そうと考えている若い子に読んで欲しい!

自動車整備士の給料

ここが一番知りたいところだろうから、最初に書きます。

実際に僕がもらっていた金額です。ちなみに、東北の地方都市です。関東に近ければ近いほど給料は高くなる傾向がありますが、劇的に高くなるってことはまずありません。

新卒入社したディーラー

  • 初任給 手取り12万3000円
  • 勤続3年目 手取り13万
  • ボーナス 手取り17万程度(年2回)

これが実際に僕が受け取っていた給料です。

もちろん資格手当や交通費等、全て込みでの金額です。

ちょっと引くくらい安いですよね。ある程度キャリアのある、中堅社員でも給料は手取り15~16万程度、役職持ちでようやく20万ほどと聞きました。

この当時は、月5000円の社員寮に住んでいたのですが、そうでなければまともに生活は出来ない金額です。

ちなみに専門学校卒、入社時20歳でのデータです。

仕事内容

文字通りディーラーでの自動車整備の作業なんですが、黙々と現場で整備だけ出来るのかと言うと、そんなことはありません。

お客さんの家まで車両の引取・納車に行ったり、部品の発注やら伝票の作成、ETCのセットアップやら、かなり雑多な仕事が多いです。職人のように黙々と整備、というのはまず出来ません。

仕事の量はシーズンによってかなり変わりますが、基本的にヒマな時間はありません。急なマシントラブルでの来客もありますし、予定に入っていない仕事を営業マンが急に持ってきたり、計画建てて仕事をすすめるのは難しい環境です。

会社によっては経費削減のために整備士を減らしたりもするので、整備士一人あたりにかかる負担は大きいです。

上記の通り、整備士の仕事は3K

  • きつい(力仕事が多い)
  • 汚い(オイルで汚れまくる)
  • 危険(ミスると指を落としたりします)

なので、周りは常にピリピリしてるんで、職場の雰囲気も良くないです。

夏は冷房なし、冬も暖房なしなので、どう考えても劣悪な労働環境です。

 

それと、業界そのものが古い体育会系のノリです。

元ヤンキーみたいなオッサンは未だに多いですし、理不尽に怒鳴られたり、工具を投げられたり、パワハラが多い業界です。

ベテランの整備士ほど「仕事は見て盗め」みたいな考え方をしている場合が多く、めったに仕事も教えてもらえません。それで、仕事が分からずにオロオロしていると上記のように怒鳴られたり工具を投げつけられたりね。

残業・休日出勤

めちゃくちゃ多いです。

僕が働いていた職場は、毎日最低でも2時間残業、月に最低1回は休日出勤でした。もちろんサービス残業で、代休なんかありません。

今考えると、自分で全部記録して労基にでも駆け込めばよかったなって思います。

 

残業や休日出勤になる理由ですが、単純に作業量が多すぎて業務時間内に終わらないからです。営業所レベルの小さい規模の工場でも、繁忙期は車検入庫が10台を超えたりします。営業時間が終わってからが、整備本番みたいな。

上もサービス残業ありきで計画を立てるという悪いループに陥っていました。

 

福利厚生

有給は初年度10日もらえました。

冗談みたいな話ですが、入社式の後のオリエンテーションの時間に総務から「有給は基本的に使わないで下さい」って言われました。新入社員全員、目が点になりました。

同期の1人が「ではいつ使うんですか」と質問したところ、総務からの回答は「風邪を引いたときとか、親族が亡くなったときにお願いします」とのことでした。

恐ろしいことに実話です。

ボーナスは年2回あったんですが、金額は上記の通りで、しかも所属している拠点の成績で変動します。

僕が働いていた会社は県内に15拠点くらいありましたが、ボーナスが増えたという報告は一度も聞いたことがないです。年々、業績は右肩下がりだったようです。

 

社会保険はフル完備だったので、そこだけは良い点でした。民間の整備工場なんかは社会保険加入なしなんてところもザラにあるので……。

良いところ

僕がいた会社では、終業後であれば自分の車を会社の設備で整備できる環境だったので、自分の車をカスタムしたり、ナビを取り付けたり、自分で車検整備をしたりと、結構自由にやれました。

また、実際にプロとして車に関われたので、自動車整備のスキルや中古車の値切り交渉、板金の見積もりを概算で作れたりと、それなりに役立つスキルは身についたと思います。

転職について

自動車整備士って、転職にとても不利です。

実際に僕が転職活動をした際、職安のスタッフに聞いたんですが

自動車整備士ってヤンキー上がりやチンピラが多いというイメージが今でも強く、元自動車整備士ってだけで書類選考で落とされやすいとのことです。

そのイメージの話を置いといても、転職活動では相当苦労しました。僕自身の問題だったのかもしれんけど。

総括

これはあくまで僕の持論なんですが、

 

車が大好きな人こそ、自動車整備士になってはいけない。

 

若者のクルマ離れなどと言われてる昨今に、整備士になろうってくらい車好きの若者がいるのか疑問ですが、僕は心からそう思います。

車が好きだからこそ、仕事にはしないで趣味として楽しんでほしい。実際に業界を見てしまうと、車が嫌いになってしまいかねません。

車のカスタムやちょっとしたメンテナンスは、実際に自分で出来るととても楽しいです。数万レベルの工賃も節約できます。

幸い、今はネットで作業方法も調べられます。わざわざ高い学費を払って専門学校に通って、整備士の国家資格を取る必要はないと思ってます。

 

自動車整備業界そのものが、一度痛い目を見ない限り、これからも整備士は減り続けていくと思います。でも、それでいいと思います。

 

以上、僕が経験した自動車整備業界の実情でした。やや昔の話ですが、基本的なところは変わってないと思います。

これから自動車整備士を目指そうとしている方が、この記事を読んで少しでも考えてくれればと思います。

以上、今日のブログおしまい。

 

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